精神障害者で「恋愛したいけど出会いがない」とお悩みの方もいるでしょう。
精神障害者が恋愛を楽しむためには、場所選びが大切です。
一方で、精神障害者が恋愛で悲しい思いをしないように、注意しておかなければならないことがあります。
本記事では、精神障害者が恋愛を楽しむための出会いの場所と注意点を、精神障害3級のぼくが解説します。
精神障害者におすすめの「恋愛相手との出会いの場所」
精神障害者が、恋愛相手との出会い探しにおすすめの場所は、以下の3つです。
- 職場
- 習い事・趣味
- マッチングアプリ
場所①:職場
まずは「職場」です。
職場で恋愛のスイッチが入るような出会い方をし、「職場恋愛」をするのがあこがれだった人も多いでしょう。
職場だといわゆる「自然な出会い」ですし、「仕事に真摯に打ち込む姿」など、
精神障害者に関係なく普段の人柄を見てもらえるのが強みです。
一方で、昨今ではハラスメントが厳しく、度が過ぎたら懲戒対象になるリスクもあります。
線引きが難しいですが、相手の態度を見ながら判断することが他の出会い方よりも大切になってきます。
またあくまで「仕事をする場所」ですので、仕事がおそろかにならないことが大前提です。
場所②:習い事・趣味
2つ目は「習い事・趣味」です。
習い事や趣味が同じだと、会話が必然的に盛り上がりますし、似たような性格の人が多かったりします。
話題があって何時間でも話せるというのは、恋愛において実は重要です。
ぼく自身、初対面でも何時間も話せるような人もいれば、1時間話せば話題がなくなる……という人もいました。
「沈黙で苦痛じゃないのも大事」とはいいますが、沈黙で苦痛じゃなくなるためには、たくさん会話をしてお互いを知らなければなりません。
共通の話題があれば、初対面で沈黙になるリスクはかなり減るでしょう。
一方で、相手が必ずしも恋人がいない、というわけではありません。
仲良くなると同時に、第3者にリサーチしたり、本人にそれとなく聞いてみたりしてからアタックしましょう。
場所③:マッチングアプリ
3つ目が、昨今のご時世で知名度が一気に上がった「マッチングアプリ」です。
マッチングアプリだと、趣味や価値観が合う人でないとそもそもマッチングしないので、苦手だなという人をはじめから回避することができます。
そして、ある程度メッセージをやりとりをしてから1対1で会うことから
- 大人数の会話だと、気を遣ってしまうから苦手
- 仲のいい人とは話せるが、そうでない人とは全く話せない
- 広く浅くより、狭く深くの関係が好き
という人にはおすすめです。
ぼくの友人で「マッチングアプリで知り合った人と結婚した!」という人も何人かいますし、
精神障害者が恋愛を楽しむには、最もおすすめの出会い方だと言えます。
一方で、完全に初対面だからこそ、注意しなければいけないこともあります。
特に、精神障害者が恋愛でつらい思いをし、ますます恋愛が怖くなってしまうという結末にならないように、注意しておきたいところです。
▼マッチングアプリとの親和性は、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:うつ病に悩む婚活男性にはマッチングアプリがおすすめ!理由と注意点を解説!
精神障害者の恋愛における出会いの注意点
精神障害者の恋愛における出会いの注意点は、以下の3つです。
- 依存しないように注意する
- できれば精神障害者同士の恋愛を避ける
- 精神障害のカミングアウトは早めのほうがいい
注意点①:依存しない
1つ目は「依存しない」ことです。
あくまで「傾向」としての話ですが、精神障害者は恋愛依存になりやすいです。
なぜかというと、精神障害のきっかけが家族からの愛情不足や、学校生活でのいじめによる自己肯定感の低さなことが多いから。
しかし、恋愛はあくまで「自立している」ことが原則。
相手に依存する恋愛は、闇落ちしやすいので注意しましょう。
注意点②:できれば精神障害者同士の恋愛を避ける
2つ目はぼくの経験談ですが、精神障害者同士の恋愛は避けたほうがいいです。
実は、本ブログの過去記事にヒントが隠されています。
もともとは「うつカップルのはじまり~年齢差9歳、うつ病同士の恋愛~」というブログ名で更新を続けていました。
しかし、精神障害者同士だと以下のような問題点が生じ、結果的に別れることに。
- 共倒れしてしまうこともある
- 共依存関係に陥りやすい
- お互い感情の起伏で振り回しあう
そして、精神障害者同士の恋愛について、精神科の主治医に相談したことがあるんですが
ぼくの周りや患者さんで何人かいましたけど、うまくいっているケースを見たことがない
とのことでした。
どちらかが完全回復していた場合は、症状の理解などからうまくいく可能性はありますが、完全回復でなければ控えておくのが吉です。
▼うつカップル時代の記事は、こちらから読めます。
カテゴリー:【旧】うつ病同士カップル
注意点③:カミングアウトは早めに
最後に「カミングアウトは早めに」です。
逆かと思う方も多いでしょう。
実はぼくもそう思っていた時期がありました。
しかし、カミングアウトが遅すぎると後からつらい思いをします。
具体例を出しましょう。
例えば、精神障害を隠して交際したとして、結婚を考える段階でカミングアウトしたとします。
しかし、相手が「精神障害とは関わりたくない」という価値観だったらどうでしょう。
悲しい結末を迎えることが、想像つきますよね。
ですので、精神障害のカミングアウトは極力早めのほうがいいです。
関係性にもよりますが、初めて2人で会ったときにサラッと話すのがおすすめ。
まったく相手のことを知らない状態で「精神障害です!!」というのも面食らってしまいますからね。
ジャンルは異なりますが、腎臓透析をしている障害者の友人は初めて会ったときにカミングアウトしたものの、
特に抵抗をもたれることなく交際し、そのままゴールインしました。
今も、夫婦仲良く暮らしていて、もうすぐ結婚してから20年が経つとのことです。
精神障害者でも恋愛相手との出会いはある!

本記事では、精神障害者で「恋愛を楽しみたいけど出会いがない……」と悩む人に向けて、出会いの場所と注意点を紹介しました。
精神障害者でも、出会う場所を選べば恋愛を楽しむことができます。
しかし、精神障害者が恋愛でつらい思いをしないように、注意点もありますので、頭に入れておきましょう。
本記事が、精神障害に悩む人が出会いを見つけるきっかけになれば幸いです。
▼メンヘラと恋愛の関係性について解説しました。
関連記事:「メンヘラは恋愛できない」と言われる理由と対策を解説