アスペルガーだと恋愛が続かないのか……と悩む当事者も多いのではないでしょうか。
グレーゾーンではありますが、実はアスペルガーの傾向が強いぼく。
恋愛が続かないことで10年以上悩んでいました。
アスペルガーのグレーゾーンと知らなかった当時は、しょっちゅう落ち込んだりしんどくなったり。
しかし、うつ病をきっかけに自分を見直して「恋愛が続かないのも特性」とわかってから気持ちが軽くなりました。
また、自分がどうしたらいいのかというのもわかるようになると、どのように行動すればいいか見えてきてよかったと思っています。
そこでこの記事では、アスペルガーの恋愛が続かない理由と対策を解説します。
アスペルガーと恋愛に悩む人の、助けになればうれしいです。
アスペルガーの恋愛が続かない理由

アスペルガーの恋愛が続かない理由は、以下の3つです。
- 雑談ができない
- 空気が読めない
- こだわりが強い
1つずつ詳しく紹介します。
理由①:雑談ができない
1つ目は「雑談ができない」ことです。
実は、雑談ができないことは恋愛において致命的。
特に女性は「何気ない雑談を楽しむ時間が好き」と言われていることから、アスペルガーで悩む男性は深刻。
アスペルガーの男性がパートナーだと、まじめな話が多いことから
話していて楽しくない
と感じてしまい、恋愛が続きません。
特に、関係が深まってくると
- 女性…悩みをその日のうちにパートナーに話したい
- 男性…悩みは一大事の時にしか話さない
※個人差はあります。
といったコミュニケーションの行き違いがありがち。
アスペルガーに関係なく「よくある男女のすれ違いの原因」ではありますが、
アスペルガーの男性相手だとより早い段階で生じるでしょう。
理由②:空気が読めない
2つ目は「空気が読めない」ことです。
アスペルガーの人は文脈や行間、空気感といった抽象的なものを理解するのが苦手です。
(この記事を書いてるぼくも、めっちゃ苦手……w)
特に、何気ない話を冗談を交えながらするのが好きな人や恋愛経験が少ない人に多い「察してちゃんタイプ」との相性は最悪です(笑)
また、付き合うまで疲れ果てるぐらい頑張って空気を読もうとしますが、空回りしたり、ボロが出てしまったりすることもあるでしょう。
(7年間振られ続けていたころの、ぼくなんですが)
今は「アスペルガーの特性で、改善しようと努力している」と伝えることができますが
空気が読めないことにコンプレックスを持っている人は、伝えることもためらってしまいます。
そして、気づかぬうちに冷められてしまうことで、恋愛が長続きしません。
理由③:こだわりが強い
3つ目は「こだわりが強い」ことです。
仕事や趣味など、こだわりの強さが武器になる場所もたくさんありますが、恋愛においては大きなマイナスポイントとなります。
恋愛ではお互いが話し合って決めなければいけない場面もたくさんあります。
特に、結婚を視野に入れた交際の時はなおさら。
しかし、アスペルガーの人は想像もつかない場所に想像もつかないこだわりを持っていることも多いです。
例えば、社会人1年目のぼくは
「WRX STIに乗って、手放せという人とは結婚したくない!!!」
とまで言ってたくらいですからね。
話し合った末の着地点を見つけられない(というよりそもそも概念がない)といったことで、
「闘争」か「逃走」という選択肢しかなくなってしまいます。

アスペルガーで恋愛が続かない人ができること

では、アスペルガーで恋愛が続かないと悩む人は、どうしたらいいのでしょうか。
以下の3つの対策を紹介します。
- アスペルガーの特性を知る
- ストレートに伝える
- 1人の時間を作る
当事者はもちろん、アスペルガーのパートナーを持っている方にも是非読んでいただきたいです。
対策①:アスペルガーの特性を知る
まずは何と言っても、アスペルガーの特性をパートナーと共有することが大切です。
なぜなら、「パートナーが特性を知っているのと知らないのとでは、見え方が全然違う」から。
そして伝えるためには「自分自身が特性を知っている」ことが大前提。
『自分はアスペルガーかも』と感じている人は、図書館で本を借りるなどで性格や考え方の傾向を知りましょう。
また「パートナーがアスペルガーかもしれないけど、自覚がない」と悩む読者もいると思います。
このときパートナーに
「あなたアスペルガーでしょ?」
といきなりいうのだけは、絶対やめてください。
ひと呼吸置かないと、否定意見や反対意見に対処できないのも、アスペルガーの特性の1つです。
何かしらパートナーの意見を肯定した時に話すと、聞き入れやすくなりますよ!
アスペルガーの人は、今まで自分の感情や思いをうまく表現できずに、否定されたり苦しんだりして生きてきましたからね。
対策②:ストレートに伝える
比喩や遠回しの表現を正しく理解することが苦手なのが、恋愛を左右しやすいアスペルガーの特性です。
よって「察してちゃんタイプ」の人がアスペルガーのパートナーだと、カオスなことになります。
例えば「カフェでも行って座ろう」という意味で「疲れた~」と言うと
「疲れたなら帰ろう」
といって帰りだすのが、アスペルガーの特性です。
どちらが悪いとかではないのですが……。
このような意見の食い違いが頻繁に起こると、不満が爆発し別れてしまう可能性も否めません。
意見の食い違いを減らすために
「ストレートに伝えてくれた方が助かる」
とパートナーに話しておきましょう。
また、アスペルガーのパートナーを持つ人は、新入社員でもわかるようにわかりやすく伝えることがおすすめです。
後輩が入ってきたときには「なるべくわかりやすく伝えよう!」と努力しますからね。
余談ですが、アスペルガーは会話がしたくないわけでも、感情がないわけでもありません。
感情を表現する方法がわからず、本人が1番悩んでいます。
もちろん、無口な人もいるとは思います(ぼくのおとんですw)。
対策③:1人の時間を作る
アスペルガーの人は、常に誰かといると疲れやすい傾向にあります。
1泊2日の旅行ぐらいなら全然問題ないのですが、1週間ぐらい常に誰かといると疲れてしまいます。
ぼくも何度かありました。
同棲や結婚をしていても、1人の時間という「寝る以外で脳を休ませる時間」を意図的に設けることが円満の秘訣でしょう。
1人の時間で体力回復することで、イライラによる些細な喧嘩を避けられますからね。
別々で、自己研鑽や自分の趣味の時間を作るよにしましょう。
それなら結婚するの無理なのでは、と不安に思う当事者もいるかもしれません。
しかし、長時間一緒にいても苦痛じゃないと感じる人もいます。
実はぼくも、学生の時に北海道を一周した時に体験しています。
10日間ぐらい友人と一緒にいましたが、特にしんどいとも感じませんでした。
何が基準なのかはぼく自身もわかりませんが、
「アスペルガーの人は、『なんだか苦手だな』というアンテナの感度が通常より高い」
と考えておくと、わかりやすいかもしれません。
一緒にいるときだけでなく、別々のときも安心できる。
そんな恋愛が、理想的なのかもしれませんね( ˘ω˘ )
まとめ:アスペルガーの恋愛が続かない理由はコミュニケーションの行き違い

本記事では、アスペルガーの恋愛が続かない理由と対策を解説しました。
アスペルガーが恋愛で続かないのは、「コミュニケーションの行き違い」が主な原因です。
アスペルガーの特性を知っている人なら話を進めやすいですが、そうでない人にとっては
- 私といて面白くないのかな
- 雑談ができないし、楽しくないな
と感じてしまい、別れてしまいます。
そして、恋愛が短命に終わって続かないという悲しい現実。
まずはアスペルガーの特性をパートナーへ素直に話せるように、自分を認めて特性を理解することから始めましょう。
無理して自分をつくろうのではなく、お互いに歩み寄れるパートナーを見つける方が、将来幸せになれますよ。
本記事が、アスペルガーで恋愛が続かないことに悩む人にとって、助けになれば幸いです。
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