うつ病をポジティブに捉えることは、難しいと感じている方も多いでしょう。
しかし、うつ病同士カップルは、うつ病をポジティブに捉えることができています。
彼氏の迅斗と彼女の春夏で全く異なる切り口ですが、ポジティブに捉えられるようになってから、楽に生きれるようになりました。
特に春夏は「ポジティブ鬱」と提唱しているくらいですが、実際ポジティブです。
本記事ではうつ病をポジティブに捉える考え方を、うつ病同士カップルの事例を交えながら紹介します。
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うつ病をポジティブに捉えるための考え方
そもそも、うつ病ってポジティブに捉えられるの?と半信半疑でしょう。
しかし、ポジティブに捉えられます。確実に。
とはいえ、勝手にポジティブになることはありませんし、きっかけが必要です。
きっかけは人それぞれですが、考え方のヒントを紹介します。
考え方①:うつ病は甘えでも弱いからでもない、脳の複雑骨折
1つ目は「うつ病は脳の複雑骨折」と考えることです。
うつ病を治療中、以下のようなことを言われたりしませんか?
- 弱いから、うつ病になるんだ(親、上司世代に多い)
- うつ病なんて甘えだ
- うつ病なのになんで遊んでるん?働けや
うつカップルの迅斗、春夏も例外ではありません。
しかし、うつ病を患うのは弱いからでも甘えでもありません。
一時的な、脳の病気です。
昔、うつ病を複雑骨折に例えた投稿を見たことがありましたが、とても的を得ていると感じました。
うつ病患者さんがよく言われることを、複雑骨折に置き換えてみると……。
- うつ病は弱い、甘え→どんなに骨が強くても、トラックと正面衝突したら複雑骨折するよね
- 働け→骨折した状態で元のパフォーマンスは出ません
- 遊びに行くのはおかしい→骨折したあと、リハビリするよね?
という変換ができます。
このことから、うつ病患者さんが負い目を感じる必要は全くありません。
考え方②:うつ病の人は、強くなれる素質を備えている
2つ目は「うつ病の人は、強くなれる素質を備えている」ということです。
迅斗が療養中に図書館で出会った本「うつな人ほど強くなれる」を読んで、とても腑に落ちた内容でした。
うつ病を患う方の特徴として
- まじめ
- 責任感が強い
- 繊細
といったことが挙げられます。
とりわけ「まじめ」や「繊細」は、日本でなぜか不利に働きます。
特に、大企業や公務員など「昔ながらの社風」が強いところほど、嫌がられがちです。
しかし、考えてみてください。
まじめで繊細で責任感が強いって、理想の上司じゃないですか?
仕事熱心で、部下が困っていたら自然と手を差し伸べられる。
上司がこんな人だったら上司ガチャでいう「当たり上司」に入りますよね。
また、うつ病は自分に嫌というほど絶望し、深く考えます。
そして自分を見つめなおした結果、今まで考えもしなかった自分の特性や強みを知ることができ、回復した時には新たな武器を身につけています。
(個人的に寛解という言葉が嫌いなので、回復とします。理由は本記事では割愛)
休職・休学期間は「自分を見つめなおす、そして強くなるための準備期間」と考えたら、楽になるのではないでしょうか。
「うつな人ほど強くなれる」が気になった方は下記でご覧いただけます。
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考え方③:辛い時期を経験したからこそ、できることがある
3つ目は「辛い時期を経験したからこそ、できることがある」ということです。
人生には3回大きく成長するきっかけがあります。
そして、大きく成長するきっかけには大病や大けが、大きな挫折や失敗が挙げられます。
うつ病は、長期間会社や学校を休むほどですから、大病と言えます。
しかし、悪いことがあれば、いいこともあるのが人間です。
むしろ、いいことがある前には、反動で悪いことが起きます。
うつ病で人生に絶望している人には、棘があるかもしれませんが、希望の光は想像以上に近いところにありますよ!
うつカップルの2人が、実証してきましたから。
では、うつ同士カップルがうつ病をポジティブに捉えた経験へ移ります。
うつ同士カップルがうつ病をポジティブに捉えた経験
うつ同士カップルの迅斗と春夏で、うつ病をポジティブに捉えるきっかけは異なります。
私たちの経験はあくまで一例ですので、きっかけはどこに転がっているかわからないということが、正直な結論です。
しかし、胸を張って言えるのは「うつ病をポジティブに捉え、強くなれた」と。
私たちが、うつ病をポジティブに捉えられるようになったきっかけを紹介しますので、参考になれば嬉しいです。
迅斗の場合:ブログとWebライターにより考えが変わる
まず、筆者である迅斗の場合です。
先ほど紹介した「うつな人ほど強くなれる」を読んでから、「メンタルヘルスで苦しむ20代を減らしたい」と、人事・総務を目指して異業種転職を目指します(前職は機械設計でした)。
細かいところは1番最後に紹介する私の個人ブログに書いてますので割愛しますが、転職で250社落ちなことに加え、ネットストーカーにあったり、前職の人事から復職を煽られたりと何度も転げそうになりました。
周りの支えもあり何とかやってこれた中、大きな転機は「Webライター」。
うつ病中に何気なく書いていたブログが、自分の特技なのだと確信しました。
そして今は個人ブログを運営しながら、ネットの記事やブログを書いています。
モットーは「悩める若者をひとりでもラクに」。
20代でうつ病を経験したからこそ、伝えられる、寄り添える何かがある。
うつ病の経験を「武器」にして、ポジティブに変換することができました。
また、Webライターでもうつ病に関する記事を書いており、企業様から継続案件をいただいています。
春夏の場合:元々のストイックさからポジティブ鬱へ
次に春夏の場合です。
春夏のうつ病の原因は「幼少期の虐待」と「上司からのパワハラ」でした。
春夏の状況は、正直私よりも遥かに過酷で、私だったら間違いなく10年位前にうつ病を患っているだろうというレベルです。
春夏はまじめでストイックです。しかし、ことごとく運が悪い。
例えば、研修期間で契約を打ち切る前提で採用されたり、契約社員から正社員に上がる試験の数日前に喉を傷めて、面接で本調子を出せなかったり。
日本企業ならではですが、仕事ができない人の分の仕事もこなすタイプでした。窓際族の尻拭い的な。
春夏がうつ病になった予兆は、新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言でテレワークに切り替わったときのこと。
他の人がいないのをいいことに、電話口でパワハラ上司からここぞとばかりに暴言を吐かれます。
そして糸が切れたかのように動けなくなり、メンタルが壊れました。
春夏はうつ病を患ってから「回復するならポジティブがいい」と考え「ポジティブ鬱」を目指します。
うつ病で休職して半年になる春夏ですが「不幸だから死にたいじゃなくて、不幸だから幸せになるまで死ねない」と考えるほど、ポジティブに変換しています。
そして、自身のうつ病の経験を活かし、新しいことにチャレンジしようと日々勉強中です。
とはいえ、ギブスが取れてもしばらく痛みが続くように、脳の複雑骨折であるうつ病もしんどくなる時期がどうしてもあります。
とはいえ、ネガティブになるときももちろんある
「うつ病をポジティブに捉えられる」と紹介しましたが、症状が一瞬で消えるわけではないので、ネガティブになるときもあります。
特に何か出来事があったときにネガティブになる「反応性」の傾向が強いです。
うつ同士カップルの迅斗と春夏も、例外ではありません。
- 迅斗の場合:転職活動の面接不通過
- 春夏の場合:大好きな芸能人の自殺
お気づきの方もおられるかもしれませんが、うつ病でなくても落ち込む要素であることが多いです。
うつ病闘病中は特にネガティブに焦点をあてやすいですが「誰でも落ち込む時は落ち込む」と考えたら少しは楽になれますよね。
また、中途覚醒や昼間眠くなるといった症状に陥るとやはりしんどいです。
新型コロナウイルスじゃないですけど、症状を受け入れながら生きる「うつとの共存」が、うつ病をポジティブに捉えるための大切な心構えではないでしょうか。
まとめ
本記事ではうつ病をポジティブに捉える考え方と経験を紹介しました。
うつ病はネガティブに捉えがちですし、捉われがちですが、考え方次第でポジティブに捉えることができます!
いきなり春夏のような「ポジティブ鬱」はすぐには難しいかもしれません。
迅斗も正直苦戦しています(笑)
しかし、うつ病と戦ったあなただからこそできることは、絶対にあるはずです。
少しづつ、一歩ずつ。一緒にポジティブ鬱へ近づいていきましょう!
本記事、また本ブログ「うつカップルのはじまり」と個人ブログ「じぶんぽっく」が、うつ病患者さんの希望のきっかけとなれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
【合わせて読みたい①】うつ病をポジティブに捉えるために、専門機関のサポートを受けるのも1つの方法です!
https://www.jibun-pock.com/entry/utsu-agent-osusume
【合わせて読みたい②】本文で紹介した、うつカップルの彼氏である迅斗のうつ病闘病のあらすじです。
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