うつ病同士のカップルが付き合って2週間が経ち「うつ病の症状ってどれくらい違うんだろう?」と気になったので話してみることに。
そもそも、うつ病の症状は個人差もありますし、男女差もあるとのこと。
今回は「うつ病同士のカップル」迅斗と春夏の間で、症状の共通点と違いについて抜粋して紹介します(`・ω・´)
※補足情報…迅斗:ほぼ寛解気味の回復期、春夏:回復期入りたてです。
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うつ病同士カップルで共通した3つの症状
では、まずうつ病同士カップルで症状が共通した点から紹介します。一致した点としては
- 睡眠が不規則になる
- ぼーっとしていることが多い
- 会社がらみは地獄
の3つです。1つずつ紹介していきます。
共通の症状①:睡眠が不規則になる
共通の症状1つ目は「睡眠が不規則になる」ことです。特に初期は「中途覚醒」といって真夜中や早朝に目が覚めることが多いです。
「前日早くに寝ている」だといいかもしれませんが、普段と同じ時間に寝ていても「中途覚醒」は襲ってきます。そして中途覚醒により睡眠時間が少ない分、昼間に眠くなります。
春夏は睡眠障害持ちなので、うつ病になってから昼間に眠くなります。LINE返ってこなかったら「多分寝てるな」って思ってます(笑) うつ病になる前は上司からいつパワハラ来るか怖くて寝れず、その疲れで土日はほぼ布団の中にいたそう。
私、迅斗は7月頃から睡眠薬なしで7時間寝れるようになりましたが、昼間突然眠くなる時もありますね。
また私がうつ病初期の時は、3~4時間くらい昼寝しているときも頻繁にありました。薬の影響もあるのかな、と思っています。
共通の症状②:ぼーっとしていることが多い
共通の症状2つ目は「ぼーっとしていることが多い」ことです。睡眠が不規則になることと関連性がある症状ではないでしょうか。
春夏もうつ病初期は、布団の中でぼーっとしていることが多かったそう。
迅斗もうつ病初期は同様で、「動けなくて布団の中でぼーっとしている→泣く→寝落ち」のループを繰り返していました。
よく家族やパートナーに「うつ病は甘え」と言われるのは、「ずっと布団にいること」からだと思いますが、「動きたくても動けない」んですよね。これがまた辛い。
うつ病はそもそも「頑張りすぎ」が要因でなことが多く、休むことを生理的に欲しているんです。どうか、ご理解いただければ幸いです。
共通の症状③:会社がらみは地獄
共通の症状3つ目は「会社がらみは地獄」です。具体的には「上司との連絡」「診断書などの書類を提出する手続き」です。
春夏も迅斗も会社でパワハラを受けて、適応障害からうつ病に悪化しました。
うつ病の原因が会社ですから、当然「会社のことを考える」行為自体がストレスになります。
特にうつ病初期(休職直前)は、会社に行く途中や着いた瞬間に涙が無意識に出てきます。具体的には、「出口のない砂漠を歩いているようなイメージ」です。
迅斗は転職活動中に1度、突然電話で連絡が入ったことがありました。しかも内容がひどい。
人事:「もう、無理ですよね(ハハハハハッ)」
迅斗:「( ^ω^)・・・」
その時は強烈なダメージを受け1日精神的に病んでました。他にも、会社へ連絡しないといけないタイミングでリンパ腺腫らして発熱は退職直前まで続きました。
他に共通の症状は「うつ病初期の直前に散財する」「SNSに依存」「うつ直前は無意識に他人を見下して自尊心を保つ」などありました。一方で差がある、あるいは全く異なる症状も。次章で紹介します。
うつ病同士カップルで異なる3つの症状
では、うつ病同士のカップルで異なる3つの症状はどのようなものでしょうか。下記の3つです。
- 人間の三大欲求が落ちる
- 希死念慮の度合い
- 音が聞けなくなる
春夏と迅斗でどのように異なるか、1つずつ紹介していきます。
異なる症状①:人間の三大欲求が落ちる
異なる症状の1つ目は「人間の三大欲求が落ちる」ことです。うつ病前と比べて、三大欲求のどれが落ちるのかで差がありました。
エックスサーバーさんに怒られるので長々は書きませんが、春夏は元々性欲が低く、迅斗は性欲強めでしたがめっちゃ落ちました。
食欲は真逆で、春夏はストレスで爆食いして体重が増え、迅斗は食欲がなくなり不健康に痩せていました。
睡眠欲は中途覚醒、不規則さから欲求はあるものの、正常な睡眠欲ではないことが共通しています。
うつ病同士カップルはどの欲求が落ちているのか、コミュニケーションを取ることが大切ではないでしょうか。また、パートナーや家族がうつ病の方は、どの欲求が落ちているのか理解してもらえると、うつ病患者さんにとって助かります( ˘ω˘ )
異なる症状②:希死念慮の度合い
異なる症状の2つ目は「希死念慮の度合い」です。「希死念慮=死にたい気持ち」と言い換えることが出来ます。よく「ファッションメンヘラ」とかネットで揶揄されてるのは、この辺の理解が薄いのかな、と私は感じています(ほんとにそういう人もごく少数いそうですが……)。
春夏の場合は、希死念慮らしい希死念慮はありませんでした。しかし、後から考えたら「希死念慮やん……」ということが多かったそう。具体的には……
- 階段から転がり落ちて「ケガしないかな」
- 車にはねられて「ケガしないかな」
と「ケガしないかな」と言っていますが、実際起これば「死ぬ可能性のあるもの」ばかり。迅斗が指摘して初めて気づいたそうです。
一方の迅斗はというと、春夏と比べると遥かにひどいです。具体的には……
- iPhoneの充電コードを見たら首に巻きたくなる
- Amazonで練炭をポチろうとする
- ガチで自〇未遂(1度だけ)
と希死念慮はひどかったですね。推測ですけど、うつ病後に一人暮らしの家を引き払う直前に事故をしたり、異性の紹介話がボツになったりなどもあって積み重なった結果ではないでしょうか。
ただし、うつ病同士カップルだと「共依存」にさえ気を付ければ、「希死念慮」と向き合うことが出来ます。実は迅斗に今日、数カ月ぶりに希死念慮がきたのですが、春夏が異変に気付いて電話してきてくれました(マジで申し訳ない……)。
異なる症状③:音が聞けなくなる
異なる症状の3つ目は「音が聞けなくなる」ことです。「音が聞けなくなること」に関しては、春夏と迅斗でほぼ真逆でした。
- 春夏…音楽、テレビ一切ダメ
- 迅斗…音楽、テレビどちらも問題ない(ただし音楽は暗い曲チョイス多め)
春夏は音楽、テレビが一切ダメになったそう。今はどちらも聞けますし、音楽もテレビも趣味なので楽しんでいますが、聞けなかった時は地獄だったのではないでしょうか。
迅斗はうつ病闘病中にまさかの「ボカロP」をしていたので、音に関しては無問題でした。
しかし、普段聞く曲は「死について考える曲」ばかり聞いてましたね。具体的にはあいみょんの「生きていたいんだよな」とか(今でも普通に聞きますし好きな曲ですが、当時異常なほどリピートしてました)。
うつ病同士のパートナーの場合は、音楽やテレビが問題ないか話してみると、新たな発見があるかもしれません。また、パートナーや家族がうつ病の方は、音がストレスになっていないか話す機会を設けることをおススメします。
最後に:同じうつ病でも個人差あります
今回は、うつ病同士カップルの症状の共通点や違いについて紹介しました。
もちろん「一般的な傾向」はありますが、うつ病同士でも「ここまで症状が違うものか」と驚いた方も多いでしょう。また、「迅斗と春夏が共通している症状が、別の人だとまた違う」ということもあるのではないでしょうか?
大切なのは「個人個人の症状を理解すること」だと、今回症状について話したうえで考えさせられました。うつ病患者さんやご家族、パートナーの助けとなれば、私は幸いです。
迅斗の個人ブログ「じぶんぽっく」はこちらから!
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